7月1日、午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル高/円安の161円ちょうど付近で取引されている。写真は1ドル紙幣。2021年11月撮影(2024年 ロイター/Murad Sezer)/>
Shinji Kitamura
[東京 1日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル高/円安の161円ちょうど付近で取引されている。対ドル以外で円安が進行し、クロス円に支えられる形でドル/円も底堅い動きとなった。
週明け取引で動きが目立ったのはユーロ。前週末終盤の172円前半から173円前半へ上昇し、史上最高値を更新した。フランス総選挙の第1回投票で、マリーヌ・ルペン氏率いる極右政党「国民連合(RN)」が第1勢力となる見通しが出口調査で明らかになったが、「RNの得票率がそれほど高まらなかった」(外銀アナリスト)ことが、政治空転リスクの後退手掛かりと受け止められたという。
南アフリカランドも前週末の8.83円付近から8.93円付近へ上昇し、6年ぶり高値を付けた。与党アフリカ民族会議(ANC)率いるラマポーザ大統領が、白人を支持基盤とする民主同盟(DA)などと組んだ連立政権の閣僚人事を発表し、新政権の下で「経済成長を高めるような改革が進む可能性がある」(バークレイズの経済調査責任者、クリスチャン・ケラー氏)という。
豪ドルも107円半ばへじり高となり、17年ぶり高値を更新した。直接的な手掛かりはなかったが、中国で財新/S&Pグローバルが発表した6月製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を上回ったことで、経済的なつながりが深い豪経済に恩恵があるとの思惑が高まった。
クロス円が軒並み高となったことで、ドル/円は160円後半から161円前半の狭いレンジ内で小動きとなった。円買い介入への警戒感も上値を抑制する一因になっているとの指摘も聞かれた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 161.02/161.05 1.0755/1.0756 173.19/173.23
午前9時現在 160.92/160.93 1.0733/1.0737 172.75/172.76
NY午後5時 160.83/160.88 1.0711/1.0715 172.35/172.39
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