EU統計局が2日発表した6月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)上昇率(速報値)は前年比2.5%と、5月の2.6%から小幅に鈍化した。写真はベルリンのスーパーマーケットで2020年3月撮影(2024年 ロイター/Fabrizio Bensch)/>
[2日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が2日発表した6月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)上昇率(速報値)は前年比2.5%と、5月の2.6%から小幅に鈍化した。伸び率はエコノミスト予想と一致した。
ただ、サービス部門のインフレ率は4.1%で高止まりしており、一部欧州中央銀行(ECB)高官の懸念が強まりそうだ。
コアインフレ率は2.9%で横ばい。予想の2.8%を上回った。
今年に入り、モノの価格は総じて落ち着いており、エネルギー価格の伸びも鈍化している。
一方、ECB政策立案者の間ではサービスインフレについて、他の項目に遅れて鈍化すると見る向きがあるものの、労働力不足などで高水準の状態が定着し、全体のインフレ率が目標を上回る状態が長期化すると懸念する向きもある。
同時に発表された5月のユーロ圏失業率は過去最低の6.4%で横ばいとなった。
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