RAKAN RICERACA 代表取締役 会長 村瀬智一/>
円安デメリット株の見直しに期待!
●日米金利差縮小に伴う持ち高調整で3万8000円割れ
日経平均株価は7月11日の史上最高値4万2426円をピークに調整を強め、25日には1285円安と急落し、終値ベースで約3カ月ぶりに3万8000円の大台を割り込んだ。
米国で早期利下げ観測が強まったほか、国内では政治家による円安是正発言が相次ぐなか、日銀の金融政策正常化への思惑が広がった。日米の金利差縮小に伴う持ち高調整が勢いを増し、相場を牽引してきたハイテク株への売りへとつながった形であろう。
ただし、株式市場が急落しているこのタイミングでの日銀の利上げは、さらなる株安や景気への悪影響をもたらす可能性がある。そのため、7月末の日銀金融政策決定会合で利上げに踏み切る可能性は低く、会合通過後にはリバランスの買いも入りそうだ。もっとも、今回の急落でセンチメントは悪化しており、積極的にポジションを積み上げてくる動きは考えにくい。
一方、為替市場では再び円安基調を強めてくる動きも想定しづらく、円安によりネガティブな影響を受けていた銘柄に対しては見直し買いが期待できよう。そこで今回は、 円安デメリット株を中心に銘柄をリストアップした。