ビットコイン報酬アプリのフォールド、3億6500万ドルのSPAC取引でナスダック上場を目指す/>
ビットコイン報酬アプリのフォールド(Fold)は、特別買収目的会社(SPAC)であるEmerald Acquisition Corp.との合併を通じてナスダックに上場することを計画している。
ニューヨークに拠点を置くフォールドは、他の製品が提供するような従来の報酬ではなく、ビットコイン報酬を提供するキャッシュバック型デビットカードを提供している。24日の発表によると、フォールドのカードは20億ドル(約3100億円、1ドル155円換算)以上の取引を処理し、4500万ドル以上の報酬を配布した。
両社の取締役会で満場一致で承認されたこの取引では、取引前の株式評価額は3億6500万ドルに上る。取引後の事業体は、バランスシート上で1000BTC(6700万ドル)以上を保有することにもなる。
フォールドは、合併完了予定や、ナスダックでの取引される際のティッカーをまだ明らかにしていない。
SPACは、前回の強気サイクルで暗号資産(仮想通貨)企業が上場を達成するための方法として人気だった。しかし、2022年に暗号資産の冬が到来したことで、いくつかの控えめなSPACがキャンセルされた。
この強気サイクルで、こうした取引がさらに実現するかどうかはまだ不明だ。ビットコイン金融サービス企業スワン(Swan)は22日、組織再編の一環としてSPAC計画をキャンセルした。この再編では、管理型マイニング部門も廃止され、複数の部門で人員削減も行われた。