7月23日、日銀が発表した6月の基調的なインフレ率を捕捉するための指標は、3つのうち2つが前月より伸び率が拡大した。写真は日銀本店。2023年9月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)/>
Takahiko Wada
[東京 23日 ロイター] - 日銀が23日に発表した6月の基調的なインフレ率を捕捉するための指標は、3つのうち2つが前月より伸び率が拡大した。上昇率の高い品目順に並べ、品目のウエートを加味した際の分布で中央の値である「加重中央値」(2020年基準)は前年比プラス1.4%となり、2カ月連続で伸び率を拡大。2月以来の高い伸びとなった。
最も頻度の多い上昇率である「最頻値」はプラス1.6%で、前月のプラス1.5%を上回った。前月は2022年11月以来の低い伸びとなっていた。
一方、上昇率分布で上下10%を機械的に除いた「刈込平均値」はプラス2.1%で、前月と伸び率は変わらず。
上昇品目の比率は78.7%で、前月の79.3%を下回り、22年9月以来の低水準となった。下落品目は16.1%で、前月の15.5%を上回った。
一連の指標は日銀が総務省発表の全国消費者物価指数をもとに算出し、毎月発表している。19日発表の6月の生鮮食品を除く総合指数(コアCPI)は前年同月比2.6%上昇と、前月の2.5%上昇を小幅に上回った。