17日午前のニューヨーク外為市場で、円が対ドルで急伸し、一時6月12日以来の高値を更新した。
[ニューヨーク 17日 ロイター] - 17日午前のニューヨーク外為市場で、円が対ドルで急伸し、一時6月12日以来の高値を更新した。市場では日本当局による新たな介入との観測が出ている。
ドル/円は一時156.09円まで下落。その後は1.12%安の156.56円近辺で推移している。
コーペイのチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は、他の通貨と比較し動きが大きかったことが「何らかの介入を示唆しているようだが、タイミングは理にかなっていない」と指摘。「実際に介入が行われたかどうかは判断が難しい。現時点では介入を示唆するようなフローデータは見られない」と述べた。
市場参加者の間では、11月の米大統領選の共和党候補であるトランプ前大統領が16日に放映されたブルームバーグとのインタビューで、最近のドル高について懸念を示したことが指摘されている。
神田真人財務官は共同通信のインタビューに応じ、外国為替市場の円相場について「投機による過度な変動があれば、私としては適切に対応していくしかない」と述べた。介入の回数や頻度に制限はないとの認識も示した。