7月16日、 欧州中央銀行(ECB)が公表した銀行貸出調査(BLS)によると、ユーロ圏の家計の融資需要が2年ぶりに増加した。写真はフランクフルトのECB本部で6月撮影(2024年 ロイター/Wolfgang Rattay)/>
[フランクフルト 16日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が16日公表した銀行貸出調査(BLS)によると、ユーロ圏の家計の融資需要が2年ぶりに増加した。金利の低下に伴い、景気に対する楽観的な見方が強まった。
ECBは6月に利下げを開始したが、金融市場の借り入れコストはそれ以前から下がり始めていた。
調査によると、差し引きで16%の金融機関が4─6月に家計の融資需要が増加したと回答。2022年以来の増加で、回答した金融機関はこの傾向が今四半期も続くと予想している。
ECBは「主にドイツの銀行が挙げた住宅市場の見通し改善が、住宅ローン需要増の主な要因」とし「一般的な金利水準と消費者信頼感のプラスの影響は小さかった」と分析した。
一方、企業向け融資は需要が減少、与信も引き続き厳格化された。