欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストであるレーン専務理事は4日、ECBの賃金トラッカーと企業からのフィードバックによると、賃金圧力は緩和しつつあり、2025─26年にかけて緩和が続く見通しだと述べた。2023年3月撮影(2024年 ロイター/Heiko Becker)/>
[フランクフルト 4日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストであるレーン専務理事は4日、ECBの賃金トラッカーと企業からのフィードバックによると、賃金圧力は緩和しつつあり、2025─26年にかけて緩和が続く見通しだと述べた。
レーン氏はナポリで行った講義で「われわれが来年インフレ率が下がると考える根拠は、高い賃金上昇率の最後の年であり、賃金上昇がより正常なものになるとみられるためだ」と発言。
ECBが直接調査した企業も、賃金上昇率の大幅な鈍化を予想しており、来年までにインフレ目標2%を達成できる水準とより整合的になているという。
「昨年は多くの企業が賃金が5─6%上昇すると予想していたが、今は3─4%程度と答えている」と述べた。