提供:ウエルスアドバイザー株式会社/>
前週(18-21日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の21日終値は前日比0.35%安の7万7209.9、週間ベースでは14日終値比0.28%高と、3週続伸した。
週明け17日はイスラム教「イード・アル=アドハー」の祝日のため、休場。取引が再開された翌18日は指数が上昇、20日まで6営業日続伸した。
週前半は、休み明け後、取引が再開され、政府の原油超過利潤税の約38%引き下げが好感され、買いが優勢となった。インド国営石油ガス公社(ONGC)などのエネルギー株が急騰、上げをけん引。指数は一時、史上最高値を付けた。
週後半は、海外株高を受け、インド市場でも買いが一段と広がった。米経済の景気指標の低迷による米早期利下げ観測が背景。アクシス銀行やHDFC銀行、コタック銀行、ICICI銀行、インダスインド銀行など金融株が上げをけん引。
その後は、F&O(先物・オプション)取引のSQ(特別清算指数)算出を控え、ポジション調整が強まり、一進一退の値動きとなる中、引き続き、金融株が買われ、また、肥料株がGST(物品・サービス税)廃止を受け急騰、上げを主導した。株式投資判断の引き上げにより、コタック・マヒンドラ銀行とシティ・ユニオン銀行が急騰。
週末21日は小反落。モンスーン期(6-9月)の降雨量が平年に比べ遅れていることが嫌気され、利益確定売りが強まった。ただ、ソフトウエア輸出大手インフォシスなどITセクターが買われたため、下げは限定的となった。
今週(24-28日)のインド市場は中東紛争やウクライナ戦争、西側の対ロ制裁などの地政学的リスク、原油価格の動向、世界経済、特に米・中・欧の景気動向や金融政策、米中関係、インド国内のインフレ動向、主要企業ニュースも注目される。主な経済指標の発表予定は28日の5月財政収支と5月インフラ部門生産高など。
<関連銘柄>
インドNIF
いつでも確認することが可能です
WikiStock APP