ミームコインの流動性が過去最高を記録──ビッド・アスク・スプレッドはリスクを示唆/>
パリに拠点を置くカイコ(Kaiko)が追跡したデータによると、1%のマーケット・デプスで測定される流動性が過去最高まで急上昇したため、知名度の高いミームコインはかつてないほど約定しやすくなっている。
データによると、ドージコイン(DOGE)、柴犬コイン(SHIB)、ペペコイン(PEPE)、ドッグウィフハット(WIF)、ボンク(BONK)、グロック(GROK)、ベイビードージコイン(BABYDOGE)、フロキ(FLOKI)、ミームコイン(MEME)、Harry PotterObamaSonic10Inu、HarryPotterObamaSonicの合計の流動性は最近1億2800万ドル(約198億4000万円、1ドル155円換算)に上昇した。流動性の数字は、現在の市場価格から1%の範囲内にある売買注文の合計額で計算されている。流動性が高いほど、つまり数字が高いほど、安定した価格で大口注文が約定しやすくなる。
一般的に、流動性が高まると、買い手が支払ってもよいと思う最高価格と売り手が受け入れてもよいと思う最低価格の差、つまりビッド・アスク・スプレッドが狭まる。スプレッドが狭まると、より良い取引価格が提示され、約定コストが下がる。しかし、カイコによると、ミームコインはそのような動きにはなっておらず、ビッド・アスク・スプレッドはほとんどの中央集権型取引所で2ベーシスポイント以上のままだ。
カイコは週刊ニュースレターで、「これは、より多くのマーケットメーカーがこれらのトークンの流動性提供に乗り出しているものの、これらのボラティリティが高いため依然としてリスクが高いと考えられていることを示している」と指摘した。
カイコは、「この(流動性)増加の一因は価格上昇ではあるが、ドッグウィフハット(WIF)、ミームコイン(MEME)、ブック・オブ・ミーム(BOME)などの多くの小規模なミームコインは、そのコイン単位での流動性が200%から4000%までの範囲で大幅に増加している」と説明した。
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