6月14日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比94円09銭高の3万8814円56銭と3日ぶりに反発して取引を終えた。写真は都内で2020年10月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)/>
[東京 14日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比94円09銭高の3万8814円56銭と3日ぶりに反発して取引を終えた。朝方には日銀の金融政策決定会合の結果発表を前に軟調な時間帯が長かったが、昼過ぎに日銀が国債買い入れの減額方針を決めた一方、詳細を示さなかったことが伝わると、後場に買い戻しが強まった。もっとも、一巡後は利益確定売りが上値を抑え、大引けにかけて伸び悩んだ。
日経平均は後場に買い戻しが優勢となり、プラスに転じた。昼休み時間中に発表のあった日銀会合の結果を受けて「市場では今回会合で(国債買い入れを)減額し、早ければ次回にも利上げとみられていたが、後ろ倒しになる印象で、短期的に株価にプラス」(水戸証券の酒井一チーフファンドマネージャー)との声が聞かれた。
ドル/円は円安方向に振れて投資家心理を支援。日経平均は一時305円高の3万9025円70銭に上値を伸ばした。業種別では、不動産が上げ幅を拡大し、輸送用機器が一時プラスに転じた。一方、銀行はマイナスに転換した。
ただ、買い戻しが一巡した後は徐々に上げ幅を縮小した。「一段の上値を買う材料がなく、夏枯れムードに入ってきている」(酒井氏)との見方があった。米国市場ではS&P総合500種とナスダック総合が最高値の更新を続けているが、日経平均は方向感が出ておらず、目先は3万8000円─3万9000円台前半のレンジが意識されそうだという。
日銀はこの日の会合で政策金利を現状維持を決める一方、国債は次回7月会合まで月間6兆円程度買い入れ、その後は買い入れ額を減額していく方針を示した。7月会合で、今後1―2年程度の具体的な減額計画を決定する。
TOPIXは0.54%高の2746.61ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.54%高の1413.65ポイントだった。プライム市場の売買代金は5兆3191億1300万円と膨らんだ。東証33業種では、値上がりは海運や石油・石炭製品、卸売など29業種、値下がりは医薬品や銀行、保険など4業種だった。
住友不動産やTDKはしっかり。ソフトバンクグループは年初来高値を更新した。一方、三菱UFJフィナンシャル・グループは軟調。ファーストリテイリングは小安く、キリンホールディングスはさえなかった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.63%高の638.73ポイントと6日続伸した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1417銘柄(86%)、値下がりは210銘柄(12%)、変わらずは19銘柄(1%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 38814.56 +94.09 38587.5 38,554.7 75─39,025.70
TOPIX 2746.61 +14.83 2716.33 2,716.33─2,755.23
プライム指数 1413.65 +7.57 1400.06 1,399.39─1,418.08
スタンダード指数 1255.64 +12.31 1240.88 1,240.88─1,255.64
グロース指数 822.72 +4.83 809.81 809.81─823.70
グロース250指数 638.73 +4.02 627.61 627.61─639.76
東証出来高(万株) 215662 東証売買代金(億円 53191.1) 3
いつでも確認することが可能です
WikiStock APP