7月26日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比188円10銭高の3万8057円61銭と反発した。写真は都内で2015年7月撮影(2024 ロイター/Yuya Shino)/>
[東京 26日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比188円10銭高の3万8057円61銭と反発した。短期的な売られ過ぎが意識され、自律反発を期待した買いが支援した。好決算を発表した銘柄の上昇も指数の上昇に寄与した。
日経平均は76円安で寄り付いた後、一時200円安に下落したものの、売り一巡後は切り返してプラスに転じ、236円高の3万8105円96銭まで上昇した。25日移動平均線からの乖離が前日終値時点でマイナス5.5%と、売られ過ぎを示唆するマイナス5%より拡大していたことなどから、自律反発を期待する買いが優勢となった。
一方、前日の米国市場でのハイテク株安が嫌気され、半導体関連株などは弱く、指数の押し下げに作用。日経平均は前日の終値を挟んで一進一退となる場面もあった。市場では「来週の日米での中銀会合にかけて様子見が強まりそうだ」(三木証券の北沢淳商品部投資情報グループ次長)との見方が聞かれた。
7月上旬にかけての株高は、企業決算シーズンを前にした期待先行の上昇だったこともあり、高値をつけた11日から前日までに10%超安となって上昇分をいったん返上する形となったが、きょうは「良好な決算を発表した銘柄はいい反応となっている。決算内容をみながらの個別物色の流れは継続するだろう」(北沢氏)との声がある。
TOPIXは0.58%高の2725.55ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆2786億8700万円だった。東証33業種では、値上がりは石油・石炭製品や金属製品、機械など27業種、値下がりは輸送用機器や水産・農林、空運など6業種だった。
前日に決算を発表したキヤノンや富士通が大幅高となり、年初来高値を更新した。信越化学工業は堅調だった。一方、日産自動車は軟調を継続し、年初来安値を更新。東京エレクトロンはさえなかった。
東証グロース市場に新規上場したタイミーの初値は公開価格を27.5%上回る1850円だった。その後、初値を下回る1704円で前場の取引を終えた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1162銘柄(70%)、値下がりは420銘柄(25%)、変わらずは63銘柄(3%)だった。