7月25日、韓国のLGディスプレーが発表した第2・四半期決算は営業赤字が前年同期から縮小した。写真は同社のロゴ。2022年9月、ベルリンで撮影(2024年 ロイター/Lisi Niesner)/>
[ソウル 25日 ロイター] - 韓国のLGディスプレーが25日発表した第2・四半期決算は営業赤字が前年同期から縮小した。
アナリストによると、米アップル向けの新型パネル出荷やパリ五輪の開催を控えたテレビ用パネルの出荷で利益率が改善した。
第2・四半期の営業赤字は940億ウォン(6780万ドル)。LSEGスマートエスティメートの市場予想では3080億ウォンの赤字が予想されていた。前年同期は8810億ウォンの赤字。
キム・ソンヒョン最高財務責任者(CFO)は「業績は改善しており、財務の安定性を強化している」と表明。
ただ同社は、市場が不安定だとして、下半期に黒字転換できる可能性があるかには言及しなかった。スマートフォン、タブレット、パソコンなどの需要に根強い不透明感があるという。
アナリストは、アップルがiPadに有機ELパネルを採用したことや、「iPhone 16 Pro Max」向けに通常より早く有機ELパネルを発注したことが、予想を上回る業績に寄与したと分析している。
またアナリストによると、パリ五輪の開幕を控えて大型の有機ELパネルや液晶パネルの出荷が増えた。
液晶パネルの価格も引き続き堅調だった。データ会社オムディアによると、テレビ用の55インチ液晶パネルの価格は第2・四半期に前年同期比で10%上昇した。
売上高は42%増の6兆7000億ウォンだった。