7月23日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比4円61銭安の3万9594円39銭と、小幅に5日続落して取引を終えた。写真は株価ボードの下を歩く男性。都内で2022年6月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)/>
Hiroko Hamada
[東京 23日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比4円61銭安の3万9594円39銭と、小幅に5日続落して取引を終えた。前日の米株高の流れを引き継いで朝方は堅調で一時節目の4万円に迫ったが、買い一巡後は次第に伸び悩み、利益確定売りが優勢となった。為替の円高進行が上値を抑えた。
日経平均は前営業日比265円高としっかりでスタートした後、上げ幅を拡大し328円高の3万9927円89銭で高値を付けた。指数寄与度の大きい半導体株などが買われたほか、前日までの下落の反動で自律反発狙いの買いも入った。
上昇一服後は次第に伸び悩み、後場にはマイナス転換した。ドル/円相場で円高が進んだことも重しとなった。市場では「足元ではまだハイテク株の調整が続いている印象で、海外勢を中心に売っているのではないか」(国内運用会社・ポートフォリオマネージャー)との指摘が聞かれた。
フィリップ証券のアナリスト・笹木和弘氏は日本株の上値の重さについて「政治家から日銀の利上げに対する発言が出てきて円高進行が懸念される中で、なかなか上値を追いづらい」との見方を示した。
前日には、自民党の茂木敏充幹事長が日銀について「段階的な利上げの検討も含めて、金融政策を正常化する方針をもっと明確に打ち出す必要がある」と発言したと報じられている。
これから本格化する企業決算では、円安を背景に業績の改善がみられる可能性もあるももの「先々の円高進行を警戒して、決算内容が良くても素直に買われにくいかもしれない」(笹木氏)という。
TOPIXは0.21%高の2833.39ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.21%高の1458.35ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆4885億2500万円だった。東証33業種では、海運、銀行、ゴム製品など22業種は値上がり。精密機器、電気・ガス、その他製品など11業種は値下がりした。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.56%高の851.07ポイントと、4日ぶりに反発した。
きょうスタンダード市場に新規上場したフィットイージーは公開価格を22.52%上回る1213円で初値を付け、1275円まで上昇。1121円で取引を終えた。
個別では、指数寄与度の大きいソフトバンクグループ、ファーストリテイリングが下落。レーザーテック、オリンパス、安川電機も軟調。
一方、東京エレクトロンが1%超高、アドバンテストが2%超高だったほか、日本郵船、横浜ゴム、川崎汽船が堅調だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1127銘柄(68%)に対し、値下がりが472銘柄(28%)、変わらずが47銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 39594.39 -4.61 39864.09 39,519.91─39,927.89
TOPIX 2833.39 +5.86 2842.24 2,826.24─2,852.23
プライム市場指数 1458.35 +3.02 1462.99 1,454.66─1,467.93
スタンダード市場指数 1279.90 +6.73 1278.42 1,277.86─1,284.59
グロース市場指数 851.07 +4.78 851.53 848.31─859.55
グロース250指数 660.90 +3.65 662.01 658.52─668.74
東証出来高(万株) 138972 東証売買代金(億円) 34885.25
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