20日、日本製鉄は、米鉄鋼大手USスチール買収に向けた取り組みを強化するため、トランプ前米政権で国務長官を務めたマイク・ポンペオ氏を起用したと発表した。ウィスコンシン州ミルウォーキーで18日撮影(2024年 ロイター/Mike Segar)/>
[東京 20日 ロイター] - 日本製鉄は20日、米鉄鋼大手USスチール買収に向けた取り組みを強化するため、トランプ前米政権で国務長官を務めたマイク・ポンペオ氏を起用したと発表した。
共同通信とブルームバーグは、ポンペオ氏がアドバイザーとして起用されたと報じたが、日鉄は同氏に社内で具体的な役職は与えられていないとした。
同社はポンペオ氏について、米民主・共和両党の間で高く評価されている人物だと述べた。
日鉄とUSスチールは149億ドルの合併案について、米国外で全ての規制当局の承認を得ているが、米国では政治的な反対と規制当局の監視に直面している。
全米鉄鋼労働組合(USW)も雇用喪失につながる恐れがあるとして反対している。
共和党の大統領候補であるトランプ前大統領とバイデン大統領は、合併を阻止すると表明している。