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前週(15-19日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の19日終値は前日比0.91%安の8万0604.65、週間ベースでは12日終値比0.11%高と、7週続伸した。
週明け15日は指数が上昇、翌16日は3営業日続伸した。17日は「ムハッラム」の祝日で休場。18日は4営業日続伸した。
週前半は、IT大手HCLテックの4-6月期売上高が前年比6.7%増と、好調となったことが好感され、ITセクターが買われ、また、スーパー「Dマート」チェーンを運営するアベニュー・スーパーマーツも好決算で急騰、上げを主導した。ただ、重要な貿易相手国である中国の4-6月期GDP伸び率が予想を下回る4.7%増にとどまったことが嫌気され、上値は限られた。その後は主要企業の好調な決算発表を受け、買いが一段と強まった。
週後半は、休み明け後、取引が再開され、FRB(米連邦準備制度理事会)のジェローム・パウエル議長のハト派発言で米9月利下げ見通しが強まったことが好感された。
週末19日は反落。これまでの相場上昇を受け、高値警戒感から利食い売りが強まった。ただ、IT大手インフォシスの4-6月期決算が市場予想を上回り、25年度の売上高見通しも引き上げたことが好感され急騰したため、下げは限定的となった。
今週(22-26日)のインド市場は中東紛争やウクライナ戦争、西側の対ロ制裁などの地政学的リスク、原油価格の動向、世界経済、特に米・中・欧の景気動向や金融政策、米中関係、インド国内のインフレ動向、主要企業ニュースも注目される。主な経済指標の発表予定はない。
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