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前週(8-12日)のブラジル株式市場は12日のボベスパ指数が前日比0.47%高の12万8896.98、週間ベースでは5日終値比2.08%高と、4週続伸した。
週明け8日は指数が上昇、11日まで9営業日続伸した。
週前半は、6月IPCA(拡大消費者物価指数)の発表を間近に控え、慎重な取引となる中、フェルナンド・ハダド財務相が250億レアルの歳出削減方針を示したことが好感され、買いが優勢となった。その後は、FRB(米連邦準備制度理事会)のジェローム・パウエル議長が上院公聴会で証言し、最近、インフレ率が改善していることや、金利高の長期化は経済に悪影響を及ぼすと述べ、近い将来の利下げ開始の可能性を示唆したことが好感され、買いが一段と強まった。
週後半は、引き続き、パウエル議長の議会証言が材料視されたほか、6月IPCAは前月比0.21%上昇(前年比4.23%上昇)と、前月からの伸びが減速、市場予想も下回ったことが好感され、買いが優勢となった。その後は、下院で牛肉と鶏肉のゼロ課税など税制改革法案が承認されたことや、米6月CPI(消費者物価指数)の弱い内容を受け、米9月利下げ確率が高まったことが好感され、買いが広がった。
週末12日は10営業日続伸。ハダド財務相が講演で、「ブラジルにとって財政拡大は現時点では良くない」とした上で、「必要に応じてブラジル政府は支出を削減する」と改めて強調したことを受け、買いが優勢となった
(イメージ写真提供:123RF)