米グーグル親会社のアルファベットがサイバーセキュリティーの新興企業Wiz(ウィズ)を約230億ドルで買収する方向で協議していることが分かった。関係者が14日に明らかにした。2022年2月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic/Ilustration)/>
Milana Vinn Steven Scheer
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米グーグル親会社のアルファベットがサイバーセキュリティーの新興企業Wiz(ウィズ)を約230億ドルで買収する方向で協議していることが分かった。関係者が14日に明らかにした。実現すればアルファベットとして過去最大規模の買収となる。
交渉は進んだ段階にあり、近く合意する可能性があるという。
ウィズはイスラエルで創業し、現在は米ニューヨークに本社を置く。世界で最も急成長している新興ソフトウエア企業の一つで、人工知能(AI)を活用したリアルタイムの脅威検知・対応を行うクラウドベースのサイバーセキュリティーソリューションを提供している。
同社ウェブサイトによると、2023年の売上高は約3億5000万ドル。最近の資金調達ラウンドでは企業価値120億ドルと評価され、10億ドルを調達した。
アルファベットが買収に踏み切れば、バイデン米政権がハイテク業界への規制を強化する中で、IT(情報技術)大手による異例の大型買収案件となる。米規制当局は近年、IT大手による買収を通じた規模拡大に批判的な見方を示している。
アルファベットとウィズはコメント要請に返答していない。