アイリス・エナジー、マイニング施設がAIへの転換に不向きと指摘され株価下落──バーンスタインはこれに反論/>
カルパー・リサーチ(Culper Research)による空売り報告書でテキサス州チルドレスにあるビットコインマイニング施設が人工知能(AI)や高性能コンピューティング(HPC)に不向きだと指摘されたことを受けて、アイリス・エナジー(Iris Energy)の株価は7月11日に14%近く下落した。
しかし、投資会社のバーンスタインは調査報告書で、同社が計画している拡張のほとんどはビットコイン(BTC)のマイニングに充てられる予定であり、そのサイトの電力およびデータセンターインフラは、その目的には非常に適していると述べている。
「アイリス・エナジーは、チルドレスのサイトをAI用に改装するつもりはないと主張している」と、ゴータム・チュガニ(Gautam Chhugani)氏率いるアナリストは書いている。
また、バーンスタインはアイリス・エナジーの価値の65%はビットコインのマイニングから、残りの35%はAIとHPCから生み出されていると推定している。バーンスタインはマイニング活動には価値がないという見解にはまったく同意できないと述べた。
アイリス・エナジーのAI事業における潜在的な利益のほとんどは、テキサス州西部の発電所に相互接続された1.4ギガワットの送電網から生まれると報告書は述べており、その土地と電力供給に収益化のチャンスがあるとしている。
バーンスタインは、アイリス・エナジーの現在のメガワット当たり100万ドル(約1億6000万円、1ドル=160円換算)という設備投資の指標はビットコインマイニングのもので、AIとHPCの設備投資と比較しても意味はないと述べている。
同社の評価額は、クリーンスパーク(CleanSpark)やマラソン・デジタル(Marathon Digital)など、マイニング事業が評価額のすべてを占める他のビットコインマイナーと同水準だと報告書は述べている。
バーンスタインは今週初めに、アイリス・エナジーの株式を「アウトパフォーム」と評価し、目標株価を26ドルに設定した。7月11日の終値は11.20ドルだった。