FILE PHOTO: A man walks into the JP Morgan headquarters at Canary Wharf in London May 11, 2012. REUTERS/Dylan Martinez/File Photo/>
[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースの消費者・コミュニティーバンキング部門最高経営責任者(CEO)のマリアン・レーク氏は、全米の個人預金の15%のシェア獲得を目指すほか、クレジットカードのシェアも現在の17%から20%への引き上げを目標にしていると明らかにした。ニューヨーク本社でロイターのインタビューに応じた。レーク氏はジェイミー・ダイモンCEOの後継候補の1人。
最新データでは、2023年6月末時点でJPモルガンの米個人預金のシェアは11.3%。
JPモルガンの米国での個人預金残高は24年第1・四半期末時点で1兆1000億ドル。法人預金を含めると第1・四半期の預金残高は1兆9600億ドルと、前年同期の1兆9500億ドルから増加した。ライバルであるバンク・オブ・アメリカが24年第1・四半期末時点で1兆8200億ドルで続いている。
レーク氏はシェア拡大に関して「期限は設定していないものの、達成に向けた戦略を組んでいる」と強調した。
レーク氏はインフラ改善とデータ活用に向けた投資のほか「人工知能(AI)や決済、その他の事業戦略もてこ入れする」と話し、こうした取り組みによって「5─10年後もリードを保ち続けることができる」と語った。
JPモルガンは12日に24年第2・四半期決算を発表する予定。投資家らはダイモン氏の後継計画を巡る発言に注目している。