国際信用ポートフォリオマネジャー協会(IACPM)が11日公表した四半期調査によると、世界の大手金融機関のポートフォリオマネジャーは信用環境が今後3カ月で悪化すると予想している。写真はフロリダで2023年2月撮影(2024年 ロイター/Marco Bello)/>
Matt Tracy
[11日 ロイター] - 国際信用ポートフォリオマネジャー協会(IACPM)が11日公表した四半期調査によると、世界の大手金融機関のポートフォリオマネジャーは信用環境が今後3カ月で悪化すると予想している。
調査では、企業の債務不履行増加と信用スプレッド拡大の見通しが広がっていることが示された。
IACPMの総合クレジット・デフォルト指数は第2・四半期にはマイナス36.5だったが、第3・四半期開始時点ではマイナス44.1に低下した。同指数は水準が低いほど、債務不履行の増加と信用スプレッドの拡大が見込まれていることを示している。
IACPMの幹部は「金利は長期にわたって高めの水準で推移しており、借り手は継続中のインフレがもたらす困難と苦痛を実感し始めている」と述べた。
IACPMによると、調査に回答したポートフォリオマネジャーはまた、中東などにおける地政学的緊張を注視している。ただ回答者の過半数は、米国などが景気後退に陥るとは予想していない。