7月10日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比251円82銭高の4万1831円99銭と、続伸して取引を終えた。都内で2020年10月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)/>
Hiroko Hamada
[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比251円82銭高の4万1831円99銭と、続伸して取引を終えた。前日までの上昇の反動で朝方は売りが出たものの、次第に買いが優勢となり、連日で史上最高値を更新した。指数寄与度の大きい銘柄の一角が買われたほか、金融株が堅調だった。TOPIXも連日の年初来高値更新となった。
日経平均は前営業日比135円安と軟調にスタートした。前日には790円超高と大幅上昇し、短期的な過熱感も意識され利益確定売りが先行した。ただ、下げ幅を広げる展開にはならず次第にプラス圏に浮上。後場前半はもみ合う展開だったが後半にかけて上げ幅を広げ、大引け間際に308円高の4万1889円16銭で高値を付けた。
市場では「円安を背景にした企業業績改善の期待感や、海外勢と思われる買いに支えられ、日経平均は堅調な地合いとなっている」(T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー、浪岡宏氏)との声が聞かれた。米国株の強い基調も日本株を支援しているという。足元ではグロース(成長)株とバリュー(割安)株の両方が買われており、浪岡氏は「全体的に相場を押し上げる動きが続きそうだ」とみている。
一方で、「一部のテクニカル面では短期的な過熱感が示唆されており、上値の重さも意識されやすい」(国内証券・ストラテジスト)との指摘もあった。
TOPIXは0.47%高の2909.20ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.47%高の1497.43ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆7650億8400万円だった。東証33業種では、保険、サービス、精密機器など26業種が値上がり。機械、不動産、卸売など7業種は値下がりした。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.52%安の654.51ポイントと、続落した。
個別では、ファーストリテイリング、東京エレクトロンが1%超高、ソフトバンクグループが小幅高だった。保険株が大幅上昇し、東京海上ホールディングス、MS&ADインシュアランスグループホールディングスはそれぞれ4%超高となった。
一方、横浜ゴムは後場に急落し3%超安。同社が米グッドイヤー・タイヤ&ラバーのオフロードタイヤ事業を少なくとも10億ドルで買収する方向で協議を進めているとブルームバーグが報じ、売りが先行した。
プライム市場の騰落数は、値上がり638銘柄(38%)に対し、値下がりが931銘柄(56%)、変わらずが75銘柄(4%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 41831.99 +251.82 41444.33 41,430.38─41,889.16
TOPIX 2909.20 +13.65 2891.67 2,886.05─2,909.58
プライム市場指数 1497.43 +7.06 1489.14 1,485.57─1,497.61
スタンダード市場指数 1273.91 -4.75 1278.60 1,270.04─1,279.59
グロース市場指数 843.18 -4.03 847.39 838.29─848.34
グロース250指数 654.51 -3.42 658.09 650.15─658.95
東証出来高(万株) 189666 東証売買代金(億円 47650.84)