リオネル・メッシ氏がインスタグラムで無名のミームコインを宣伝──価格が350%急騰/>
サッカー界のレジェンドであるリオネル・メッシ(Lionel Messi)氏は8日、自身のインスタグラムのストーリーでソラナベースのミームコインWATERを宣伝した。これを受けてWATERの価格は350%急騰した。
メッシ氏は8日、水の入ったグラスをモチーフにしたWATERのマスコットが自身の肩に乗った画像を、プロジェクトのインスタグラムページへのリンクを添えて投稿した。WATERは投稿から2時間で0.00032ドルから0.00146ドルに急騰し、上昇幅356%となった。
その後WATERは反落し、本記事執筆時点では0.001ドル強で推移している。CoinMarketCapのデータによると、過去24時間では215.6%上昇している。時価総額は約9400万ドル(150億4000万円、1ドル160円換算)で、24時間の取引高は4000万ドル弱。
プロジェクトのウェブサイトでは、WATERは「慈善活動を通じて現実世界に全体としてプラスの影響を与えることを目指している」とされているが、その方法について詳しい説明はない。WATERを購入可能な暗号資産(仮想通貨)取引所の1つはBitgetであり、メッシ氏が明確な支持を示した要因はこれかもしれない。メッシ氏は2022年10月からBitgetと提携している。
メッシ氏の広報チームからコメントを得ることはできなかった。
今年は、タレントのケイトリン・ジェンナー(Caitlyn Jenner)氏やラッパーのイギー・アゼリア(Iggy Azalea)氏など数人のセレブがソラナブロックチェーンでトークンを発行し、ミームコインブームに乗って利益を上げた。こうした活動は、何も知らないフォロワーを狙って荒稼ぎしようとしているという非難を受けた。
同様に、メッシ氏の投稿は暗号資産コミュニティの一部のコメンテーターから懐疑的な見方をされた。アナリストの@ericonomicsはXに、「彼らはおそらくすぐにラグプル(出口詐欺)するだろうから、自分のためにも、そんなクソみたいなものは買わないように」と投稿した。
@ericonomicsは、「メッシが宣伝する3つ目のトークン詐欺だ」とし、「最初のものはLeaftyで、これはラグプルだった(5日ほど後に流動性を削除した(笑))。2番目はPlanetで、宣伝以来-90%ほどになっているスローラグプルだ」とコメントした
その後、ブラジルサッカー界のスーパースターだったロナウジーニョ(Ronaldinho)氏がインスタグラムでこのプロジェクトを宣伝したようで、トークン価格がわずかに上昇した。ロナウジーニョ氏からもコメントを得られなかった。