下記の通り修正します。(誤) (正) 9日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。160円台では割安感から、買戻し継続の見通し。ただ、米インフレ指標の発表など今週予定される重要イベントを見極めようとドルは積極的に買いづらく、上値は重くなりそうだ。
フランス議会選の通過も政治情勢の先行き不透明感は払しょくされず、ユーロ買いは続かず。前日の取引では材料難のなかユーロ・ドルは1.0840ドルまで上昇後は失速し、ドル・円は160円40銭台まで下落後は160円80銭付近で推移。本日アジア市場は日経平均株価の強含みでリスク選好的な円売りが先行し、一時161円台前半まで持ち直した。ユーロ・ドルは軟調だが、ユーロ・円はドルに追随し174円台前半に値を上げた。
この後の海外市場は手がかりが乏しいなか、米金利が注視される。足元で発表された米経済指標は低調な内容が目立ち、引き締め的な金融政策を弱める手がかりになる可能性から、金利高・ドル高は想定しにくい。一方、今晩から始まるパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言や11日の消費者物価指数(CPI)への警戒感によりドルは買いづらい。また、日本の為替介入への警戒感は根強く上値は抑制されるとみる。
【今日の欧米市場の予定】
・22:15 バー米FRB副議長(銀行監督担当)講演
・23:00 パウエル米FRB議長議会証言(上院銀行委員会)
・02:00 米財務省・3年債入札
・02:30 ボウマン米FRB理事講演
《CS》