日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより/>
■今週の相場ポイント
1.日経平均は2週続伸、一時4万1000円台乗せる
2.TOPIX34年ぶり最高値、バリュー株に買い
3.161円台後半まで円安進む、株高の追い風に
4.リスクオン加速、日経平均も再び最高値更新
5.金曜は軟調展開、雇用統計控え様子見ムード
■週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比1329円(3.4%)高の4万0912円と、2週連続で上昇した。
今週は相場の上昇が加速した。米株高や円安を背景にハイテク株、バリュー株とも幅広く買われ、全体相場は一気に押し上げられた。日経平均は3月以来となる最高値圏に再び浮上。TOPIXは34年ぶりに最高値更新を果たした。
週明け1日(月)の東京株式市場は前週末に続き上昇。バリュー株物色の流れが続いた。前週末の欧州株市場では政局懸念からフランス株が下値模索を続けるなどリスクオフの地合いで、米国株市場も金利上昇を横目に軟調な動きとなっていたが、押し目買いは活発だった。2日(火)も上昇。日経平均は終値で4万円大台を回復した。前日の米株市場がハイテク株中心に切り返したことや、為替市場で1ドル=161円台後半まで円安が進んだことが追い風となった。3日(水)は株高の流れが加速。日経平均は一時600円を超える値上がりをみせた。米株高と円安を背景に引き続き幅広い銘柄が買われた。4日(木)も買いの勢いは衰えず、リスクオンの地合いが継続。日経平均は4万0900円台まで上値を伸ばし、3月22日につけた最高値を再び上回った。更に、TOPIXは1989年12月につけた高値(2884.80)を上回り、34年半ぶりに史上最高値を更新した。半導体関連などハイテク株に加え、メガバンクをはじめとするバリュー株も買われ、全体相場を大きく押し上げた。一転して5日(金)は売り買い交錯。朝方は買い優勢でスタートし、日経平均は一時4万1000円台に乗せたものの、その後は軟調な展開に。前日まで大きく水準を切り上げていただけに、その反動で利益確定売りが出やすかった。この日夜に米雇用統計の発表を控えていたこともあり様子見ムードは強かった。
■来週のポイント
来週は5日に発表された米国6月雇用統計の結果をはじめとした重要指標やフランス議会選挙など、海外イベントに左右されそうだ。日経平均は4万円値固めができるかどうかが一つのポイントになるだろう。
重要イベントとしては、国内では11日朝に発表される5月機械受注、12日のオプションSQ算出が注目される。海外では9日のパウエルFRB議長の上院銀行委員会証言、10日に発表される中国6月の消費者物価指数と生産者物価指数、11日に発表される米国6月消費者物価指数、12日に発表される中国6月貿易収支に注視が必要だろう。
■日々の動き(7月1日~7月5日)
【↑】 7月 1日(月)―― 続伸、高値警戒感もバリュー株中心に買い優勢
日経平均 39631.06( +47.98) 売買高16億2884万株 売買代金 3兆8632億円
【↑】 7月 2日(火)―― 大幅続伸、バリュー株が買われ4万円大台を回復
日経平均 40074.69( +443.63) 売買高18億5011万株 売買代金 4兆5345億円
【↑】 7月 3日(水)―― 4日続伸、米株高や円安でリスク選好の買い継続
日経平均 40580.76( +506.07) 売買高16億9035万株 売買代金 4兆3443億円
【↑】 7月 4日(木)―― 5連騰、終始リスク選好の地合いで最高値更新
日経平均 40913.65( +332.89) 売買高16億3530万株 売買代金 4兆1303億円
【↓】 7月 5日(金)―― 小反落、一時最高値更新も利益確定売りが優勢
日経平均 40912.37( -1.28) 売買高16億3561万株 売買代金 4兆0288億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、26業種が上昇
(2)値上がり率トップは川崎汽
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