7月4日、カナダ政府は、グレンコアによるカナダの鉱山会社テック・リソーシズの製鉄用原料炭部門買収を雇用維持を条件に承認した。買収額は69億3000万ドル。シャンパーニュ産業相が発表した。2012年11月撮影(2024年 ロイター/Arnd Wiegmann)/>
Divya Rajagopal Surbhi Misra Mrinmay Dey
[4日 ロイター] - カナダ政府は、グレンコアによるカナダの鉱山会社テック・リソーシズの製鉄用原料炭部門買収を雇用維持を条件に承認した。買収額は69億3000万ドル。シャンパーニュ産業相が4日に発表した。
同省の発表によると、グレンコアはテックの製鉄用原料炭部門「エルクバレー・リソーシズ(EVR)」のカナダ本社を少なくとも10年間維持すること、EVRの取締役の過半数をカナダ人にすること、EVRの雇用水準を原則5年以上維持することなどについて同意した。
買収は7月11日までに完了する見込みという。
グレンコアを中心とするコンソーシアムは昨年11月、テックの製鉄用原料炭部門を90億ドルで買収することで合意した。
グレンコアは持ち分77%を取得し、既に2.5%を保有している日本製鉄が20%を取得。 韓国のポスコは、テックの2つの石炭事業の持ち分と引き換えに残りの3%を取得する。