7月5日、内閣府が公表した5月の景気動向指数速報(2020年=100)によると、指標とされる一致指数は前月比1.3ポイント上昇し116.5と3カ月連続のプラスとなった。2017年9月撮影(2024年 ロイター/Toru Hanai)/>
Yoshifumi Takemoto
[東京 5日 ロイター] - 内閣府が5日公表した5月の景気動向指数速報(2020年=100)によると、指標とされる一致指数は前月比1.3ポイント上昇し116.5と3カ月連続のプラスとなった。先行指数も同0.2ポイント上昇し111.1となり3カ月ぶりのプラスだった。基調判断を従来の「下方への局面変化」から「下げ止まり」に引き上げた。
一致指数はコロナ禍前の2019年9月以来の高水準。指数を押し上げたのは、耐久消費財出荷指数や鉱工業用生産財出荷指数、鉱工業生産指数など。自動車の生産回復でカーナビや照明など関連製品の生産・出荷が伸びに寄与した。
先行指数を押し上げたのは、最終需要財在庫率指数や鉱工業用生産財在庫率指数など。自動車や関連部材の出荷増が寄与した。
一方、消費者態度指数や新設住宅着工床面積などは指数を押し下げた。消費者態度指数は連休中の宿泊料金値上げなどが響いた。
基調判断の上方修正は昨年4月の改定値以来。