下記の通り修正します。(誤) (正) 4日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想したい。足元で発表された米経済指標は弱い内容が目立ち、引き締め長期化期待のドル買いは一服。ただ、日本の為替介入への過度な警戒は和らぎ、円売りがドルをサポートしそうだ。
前日発表された米国のADP雇用統計とISM非製造業景況感指数の低調な内容が嫌気され、引き締め的な金融政策の長期化への思惑は後退。金利高の抑制でドル売りに振れ、ユーロ・ドルは1.0810ドル台に浮上、ドル・円は160円70銭台に失速した。本日アジア市場は米独立記念日に伴う休場の影響で薄商いのなか、日本の為替介入への過度な警戒は和らいだ。ドル・円は161円前半に下げた後、161円半ばに持ち直した。
この後の海外市場は前日までに発表された米経済指標を消化する展開。強弱まちまちながら低調な内容が目立ち、積極的なドル買いは抑制される。明日の雇用統計は失業率が横ばい、非農業部門雇用者数は前月から減少の見通し。平均賃金は鈍化が予想され、インフレ圧力の低下により連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め姿勢を弱める可能性もあろう。ドル・円は下押しされながらも円安に支えられ、下げづらい値動きとみる。
【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・6月建設業PMI(予想:54.0、5月:54.7)
・20:30 欧州中央銀行(ECB)6月理事会議事要旨