7月4日、三菱重工業は、連結子会社のMSJ資産管理(旧三菱航空機)が東京地裁に特別清算開始の申し立てを行ったと発表した。写真は三菱重工業のロゴ。2022年12月、都内で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)/>
Shiho Tanaka
[東京 4日 ロイター] - 三菱重工業は4日、連結子会社のMSJ資産管理(旧三菱航空機)が東京地裁に特別清算開始の申し立てを行ったと発表した。負債総額は3月末で6413億円。国産ジェット旅客機の開発中止に伴う残務処理に一定のめどが立ったため。
三菱重は2008年3月にMSJ資産管理の前身であるエムジェット(その後、三菱航空機に社名変更)を設立し、国産ジェット旅客機「三菱スペースジェット(旧MRJ)」の開発を目指したが、度重なる設計変更などで開発が長期化して債務超過となり、23年2月に開発中止を決めた。その後、MSJ資産管理が残務処理を実施してきた。
三菱重は業績への影響は連結、個別とも軽微の見込みとしている。