7月2日、午前のドルは38年ぶり高値圏となる161円半ばでもみあいとなった。写真は米ドルと日本円の紙幣。シンガポールで2017年6月撮影(2024 ロイター/Thomas White)/>
[東京 2日 ロイター] - 午前のドルは38年ぶり高値圏となる161円半ばでもみあいとなった。仲値公示後に一時161.66円までじり高となり、前日海外でつけた38年ぶり高値へあと6銭まで迫ったが、円買い介入への緊張感が高まる中、上値を買い上がる動きは限られた。
鈴木俊一財務相は閣議後会見で円安について「為替に関する考え方は、これまで話してきた通り」と述べ、政府のスタンスに変化はないと指摘した。高値圏を推移していたドルは発言が伝わった直後、10銭強下落した。
市場では「歴史的な安値圏に到達したことで、円相場はボラティリティが高まりやすくなっている。急変動があれば介入が行われる可能性は十分にある」(外銀アナリスト)との声が聞かれた。
ドル/円の上昇が一服となったことで、上値追いを続けていたクロス円も全般もみあいとなった。