6月28日、米大手銀行は28日、第3・四半期の配当を引き上げる計画を発表した。写真は2018年7月、ニューヨークのバンク・オブ・アメリカ支店で撮影(2024年 ロイター/Lucas Jackson)/>
Nupur Anand
[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米大手銀行は28日、第3・四半期の配当を引き上げる計画を発表した。先に発表された米連邦準備理事会(FRB)の年次健全性審査(ストレステスト)では、各行が経済や市場の深刻な混乱に耐える十分な資本を確保しているとの結果が出ていた。
FRBは26日、ストレステストの結果、各行は商業用不動産の価格が40%下落した場合の衝撃に耐えることができるとの判断を示した。
JPモルガン・チェースは1株当たり配当を1.15ドルから1.25ドルに引き上げた。取締役会は300億ドルの自社株買いも承認した。
バンク・オブ・アメリカの1株当たり配当は24セントから26セントに、シティグループは53セントから56セントにそれぞれ引き上げられる。両金融機関が規制当局への提出書類で発表した。
モルガン・スタンレーは85セントから92.5セントに増配、ゴールドマン・サックスは2.75ドルから3ドルに引き上げた。
ザックス・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネージャー、ブライアン・マルベリー氏は、大手銀の配当発表後、「バーゼル案に対する不透明感が残る中、銀行は資本に対して保守的な姿勢を維持するだろう」との見方を示した。
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