メキシコ中央銀行は27日の会合で政策金利を11.0%に据え置くと決定した。4月撮影(2024年 ロイター/Henry Romero)/>
[メキシコ市 27日 ロイター] - メキシコ中央銀行は27日の会合で政策金利を11.0%に据え置くと決定した。据え置きは予想通り。ただ、インフレの緩和で将来的に利下げ余地が生まれる可能性を示唆した。
メキシコ中銀は3月に0.25%ポイントの利下げを決定して以降、金利を据え置いている。今回の会合で政策委員5人のうちロドリゲス総裁を含む4人が据え置きを主張した一方、メヒア副総裁が10.75%への利下げを主張し、決定は全会一致ではなかった。
中銀は声明で、ディスインフレは続くとの見方を示した上で「物価を巡る環境により、政策金利の調整を議論できる可能性がある」とした。
メキシコペソは6月2日投開票の総選挙、大統領選挙以来急落しており、インフレへの影響が懸念されている。中銀はこうした懸念について「メキシコペソ相場の下落はインフレ見通しの押し上げにつながるが、経済活動の一段の弱体化に伴う影響で部分的に相殺される」とした。
中銀は第4・四半期の総合インフレ率の平均予想を5月時点の予想と同じ4.0%に据え置いた。コアインフレ率については3.9%と、3.8%から若干上方修正した。
また、総合インフレ率は来年第4・四半期に目標水準(3%の上下1%ポイント)に収束するとの予想を維持した。
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