日銀が25日に発表した5月の基調的なインフレ率を捕捉するための指標は、まちまちとなった。写真は日銀本店。2023年9月に撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)/>
Takahiko Wada
[東京 25日 ロイター] - 日銀が25日に発表した5月の基調的なインフレ率を捕捉するための指標は、まちまちとなった。前月は3指標そろって前年同月比の伸び率が2%を下回ったが、5月は上昇率分布で上下10%を機械的に除いた「刈込平均値」(2020年基準)がプラス2.1%となり前月からプラス幅を拡大、2%台を回復した。
上昇率の高い品目順に並べ、品目のウエートを加味した際の分布で中央の値である「加重中央値」はプラス1.3%で、こちらも伸び率は前月を上回った。一方、最も頻度の多い上昇率である「最頻値」はプラス1.5%で、前月を下回って2022年11月以来の低い伸びとなった。
上昇品目の比率は79.3%で、前月の80.8%を下回った。下落品目の比率は15.5%で前月の14.0%を上回った。
一連の指標は日銀が総務省発表の全国消費者物価指数をもとに算出し、毎月発表している。21日発表の5月の生鮮食品を除く総合指数(コアCPI)は前年同月比2.5%上昇だった。
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