出版社が自社コンテンツを生成AIシステムに使われないよう共通で導入している対策を、複数のAI開発企業が回避していることが分かった。米新興ライセンス企業が出版社に送った書簡で明らかになった。写真は2023年6月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)/>
Katie Paul
[21日 ロイター] - 出版社が自社コンテンツを生成AI(人工知能)システムに使われないよう共通で導入している対策を、複数のAI開発企業が回避していることが分かった。米新興ライセンス企業が出版社に送った書簡で明らかになった。
対策は、ネット上の情報を自動で収集する「スクレイピング」という手法をブロックするものだという。ロイターが21日確認した書簡では、AI開発企業や影響を受けた出版社の名は挙げられていない。
米国ではこの対策を巡り、生成AIを活用した検索エンジンを展開する米新興企業パープレキシティと米経済誌フォーブスの間で論争が起きている。フォーブスによれば、同社の複数の記事を出典の明示や許可なしに、パープレキシティが生成AIの要約に盗用したという。
米誌ワイアードが今週公表した調査では、ロボット排除プロトコルなどを通じてネット上の情報を収集する「ウェブクローラー」をブロックする取り組みを、パープレキシティが回避している可能性が高いと指摘された。 パープレキシティはロイターのコメント要請に応じなかった。
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