株式アドバイザー 北浜流一郎/>
「東京市場の救世主となるか? 期待のツートップがリード役に!」
●東京市場は米利下げ後退観測に過剰反応
12日に発表された5月の米消費者物価指数(CPI)。すでにご承知とは思うが、大事なことなので、敢えて数字を紹介しておきたい。結果は前年同月比3.3%の上昇。市場予想は3.4%だったので、伸びが止まったことになる。これは願ってもない朗報で、この数字を見るだけで、ご飯をおかずなしで3杯食べられる人もいるのでは……。こんなオーバーな表現をしたくなるほどの結果だったが、残念なことに東京市場の反応は鈍い。
CPIの発表に続いて米連邦公開市場委員会(FOMC)を終えたパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見があり、議長は今後の金融政策について、年内の利下げは1回にとどまることをにおわせる発言を行った。市場はこれを必要以上に懸念していると見てよい。
利下げの回数が少なくなることで、テック株が上がりにくくなると危惧したのだろう。しかし、米国市場を見ると、アップルやエヌビディアが新値に進むなど、テック株だからといって下げてはいない。東京市場は神経質過ぎる反応を示していることになる。
だが、実はもっと気になることがある。米国市場では前述したようにアップル、エヌビディアだけでなく、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、イーライ・リリー、ウォルマートなど、主力株が相次いで新値を更新するか、高値圏にあるのに対し、東京市場では真逆ともいえる現象が見られるのだ。
東京市場の時価総額首位は、もちろんトヨタ自動車
いつでも確認することが可能です
WikiStock APP