前週(22-26日)のロシア株式市場で、RTS指数(ドル建て)の26日終値は前日比1.76%安の1102.01、前週比では19日終値比2.40%高と、続伸した。
週明け22日は指数が上昇。25日まで8営業日続伸した。
週前半は、前週末の空売りを仕掛けるショート・セラーの買い戻しが引き付き強まった。個別銘柄では、国営石油・天然ガス開発大手ロスネフチが好調な中間決算を受け、急騰、上げをけん引。ただ、ブレント原油先物が1バレル当たり80.74ドルに後退したため、上値は重くなった。その後は、ルーブル高が進んだことが好感され、買いが強まった。
週後半は、海外株安となる中、原油価格が81.6ドルに持ち直したことが好感され、買いが広がった。複合企業大手AFKシステマと石油大手スルグトネフチガスが急騰、上げをけん引。その後は、原油価格が82ドルを割り込んだものの、ルーブル高が支援材料となった。
週末26日は反落。ロシア中銀が予想通り2ポイントの再利下げを決めたが、次回9月会合以降も追加利上げの可能性を示唆したことが嫌気され、売りが優勢となった。また、原油価格が81ドルを下回ったことも売り材料。
今週(7月29日-8月2日)のロシア市場は引き続き、中東紛争やロシア・ウクライナ戦争(22年2月24日勃発)、西側の対ロ制裁などの地政学的リスク、原油・ガス相場、ルーブル相場、主要企業の配当政策などが焦点。このほか、原油価格に影響を与える30日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や31日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な経済発表の予定は、31日の6月失業率と6月小売売上高、1日のロシア7月製造業PMI(購買担当者景気指数)など。指数は1030-1120のレンジの動きが予想される。
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